●はじめに●
 このページは、銀英伝において、どこでライ×ヒルに萌えるか、どれだけ妄想したか、ひたすら思いの丈を語るページです。どんなにこの広い同人界で、このカップルが絶滅危惧種であることを嘆いても、管理人は創作能力はないので、SSを作るなんてことは出来ません。芸がないこと山のごとしで申し訳ない・・・・・。

※ このカップリングは嫌いだという方も多数おられることでしょう。そういう方は自ら毒を飲むような行為はご遠慮下さい。

 設定が分からないと話もできませんので、先に簡単に設定を説明してから、感想に入ります。完全ネタバレですので、ご了承下さい。知ってる方は飛ばして読んで貰って差し支えありません。勿論、銀英伝の面白さはこの程度のネタバレではそんなに損なわれることはないと思います。ライヒルの話なんて、この物語にとっては、ほんの、悲しいくらいほんの枝葉の一部なのですから・・・・。
 台詞を引用する時は、敢えて本を見ないで記憶に頼って書きました。もうかれこれ6年は読み返していないこの小説。(だって殆どライ×ヒル部分は覚えているから・・・・・) ちょっと違ってもご愛敬。

銀英の世界設定
 腐敗した専制君主国の帝国と、腐敗した民主国家の同盟の二つの国に分かれて、膠着した戦争状態が続いている状態から話は始まります。この小説は、帝国と同盟と半々の分量で描かれます。その二つの国それぞれに天才的な軍人が現れ、二人は生涯のライバルとなるのです。帝国側の主役がラインハルト、同盟の主役はヤンですが、この感想ではヤンの出番はかなり少ないです。ていうか、出てくるかなぁ・・・・偏った感想だから(笑)
ラインハルトの生い立ち
 さて、そのラインハルト。10才の時に、5才年上の母親代わりの姉が絶世の美人だったために、当時既に初老の皇帝の後宮に連れ去られてしまいます。この時、皇帝を倒して姉を助けると、唯一の親友・キルヒアイスと誓うのでした。成長するに連れて、その怒りは腐敗した帝国に向けられ、「俺は宇宙を手に入れる。一緒に来い」とキルヒと野望の階段を駆け上がります。その天才的な軍事センス、政治センスで出世しまくり、20才の時に元帥となり、大貴族と帝国の覇権を賭けて戦うまでになった頃にヒルダさんと出会うので、この感想もここから始まります。
 天才の名をほしいままにし、自信に溢れ、理想を追い求める部分と現実に実行するに当たっての冷静さのバランスがとれており、周り全てを焼き尽くすような輝きを放つ人です。(好きだから褒めまくり・・・・いや、ここで褒めておかないともう後では褒める機会がないの(笑)
ヴェスターラント事件

 ラインハルトを語る上で外せないのがヴェスターラント事件。これは、ラインハルトの敵のバカ大貴族が、理由は忘れましたが、核爆弾を落として星一つの一般市民200万人を殺害した事件。ラインハルトは事前にこの計画を知り、阻止することができたのに、戦争中の敵がこんな愚行を起こすと人心が離れて戦力が落ち、結果的には戦争が早く終結して戦死者が1000万人は減るだろう、という数の論理に負け、悩みつつも止めずに傍観してしまったのです。敵の愚行に乗じて、利益を総取りした訳です。

 このことを知ったキルヒアイスは「どうしてそんなご自分を貶めることをしたのですか」と彼のためを思うと激しく責めざるを得なかった。ラインハルトの方は内心後悔しているので余計に素直に謝れず、また、キルヒアイスならこんな自分の気持ちを分かってくれてもいいのに・・・・などという甘えから、「いつ俺が意見を求めた? お前は一体俺の何だ?!」「・・・・・・私は閣下の忠実な部下です・・・・」という、お互い引くに引けないケンカに発展。そして最悪なことに、今まで親友のキルヒアイスにだけ許していた武器所持の特権を廃止した途端、自分が命を狙われ、キルヒアイスがその身を挺してラインハルトの命を救ったのでした。

 自らの慢心によって親友を失って、己の職務も忘れて茫然自失の弟を見て、彼の姉は「もう会わない」と言います。姉は、成人した弟が自分にだけ依存しきっていくことを予想し、それは弟の将来のためにならないと賢明な判断をしたのですが・・・・。ラインハルトは親友と姉を一度に失い、暗く凍った孤独の中、ただひたすら亡き親友との「宇宙を手に入れる」という誓いだけに没頭してゆくことになります。
 心の安らぎを失い、他の安らぎを探すという発想すらもなく、ただ戦いに身を置いている時だけ生を実感できる、・・・・・・・それが、栄光に満ち、巨大な権力を持ち、才能に溢れ、有能な臣下に恵まれ、兵士の歓呼を一身に浴びる若者の、裏の心の内となったのでした。臣下達との関係は理想的なほど良好で、彼さえその気になれば、幾らでも暖かい心の交流が可能なのですが、臣下への好意とそれとこれとは別だとはっきり区別をつけているし、それに、無意識にしろ、この孤独がキルヒを死なせた自分への罰だと思っているのでしょうね。
 大事なものを取り返すために戦い始めたはずが、それを永遠に失ってしまい、それでも歩みを止めることができなかった。誰もが羨む権力も富も栄光も手にしながら、それに溺れることもできず、飢えが減ることもなく、辛いと口に出せる人も作らず、ただ走り続ける。そういう人です。ダメだ・・・好きすぎて、この人のことを語り始めると、私は際限が無くなる・・・・。

ラインハルトと恋愛
 ヒルダさんが登場するまで、ラインハルトの身辺に女性の影はゼロです。少年期に姉を強奪され、いきなり性欲の汚い部分を見てしまったせいか、女性関係には超潔癖。興味ゼロ。いや、そもそも宇宙を手に入れること以外の全般的に、興味ゼロです。敵だらけの中、心を許すのは姉と親友のみという、かなりワガママで純粋で偏った激しい人です。部下には優しく、敵には容赦しません。顔はとにかく超絶美形、髪は黄金色、瞳は蒼氷色、身長183p。

 あまりに女性に興味無しなので、キルヒ死後、姉に「キルヒアイスを愛していたのですか?」と尋ねるシーンでは、この男、恋愛についての知識があったのかと、私なんかはびっくりしてしまいました(笑) しかし、このシーンは結構謎です。
 ハルは姉→キルヒなのではと、この瞬間に突然気づいたのでしょうか? 前々から薄々気が付いていたという描写はありませんし。(もっとも、姉→キルヒということ自体が原作で断言されていません。愛だったのか想いを気づいていながら無視し続けるしかなかった負い目だったのか・・・・) 逆にあれだけ強い想いだったキルヒ→姉にも、ハルは気づいたのでしょうか? 永遠の謎ですわね。おそらくキルヒは絶対に隠そうとしていたと思いますけれども。
ヒルダさんの生い立ち

 さて、一方のヒルダさんは伯爵家の一人娘。伯爵令嬢(フロイライン)のくせに、政治や軍事に類い希な見識を持ち、整った顔立ちな割に色気がないので少年のような印象。趣味は読書と野歩き。父親も人格者で、彼女の令嬢らしくない才能を大切に伸ばしてあげたりして、かなり愛されて育ったと言えるでしょう。
 くすんだ金色のショートカットの髪。自分が女らしくないことに多少のコンプレックスを抱いている様子。幼少の頃の「かわいくなくてもいいもん」という発言が、逆に可愛いです。

さて、説明は終わりにして、ここから時系列で話を進めましょう。

2巻にして初対面
 ラインハルトが帝国の全貴族を相手に戦争しようとしている時、貴族の側から唯一ラインハルト側に立つと申し出てきたのがマリーンドルフ伯爵家のヒルダさんです。この時ラインハルトは21、ヒルダさんは20。ヒルダさんの貴族の令嬢らしからぬ(化粧が濃くない)美しさと、卓越した政治センスに感心するラインハルト。もう、第一印象はバッチリよ!!(笑)
 ここでのポイントは応接室のソファーに向かい合って座る二人の図と、(理由は大分後ででてきます)、最後にラインハルトが「お会いできて楽しかった。いずれ食事でもごいっしょさせてもらおう」なんて言ってることです! こんな台詞、下心ゼロのラインハルトが言うから全然普通にさらっと流してしまってますが、普通の男が言ったら、ちょっとデートのお誘い?!って台詞ですよ?! そら部下も興味深く見るって!! この頃のラインハルトは希望と活力に満ちている最後の時期ですね・・・・(=_=)

 その後、ラインハルトは内戦に突入しますが、ヒルダさんからは報告の手紙が届いているようです。ヒルダの顔を思い浮かべてます。不快からはほど遠いとのこと。もうっ、そんな回りくどい表現しなくても・・・・(笑)
3巻で秘書に
 ヴェスターラント事件なんかもありつつ、司令長官&帝国宰相になったラインハルト。ヒルダさんは帝国宰相首席秘書官に任命されています。この時点で既に周りは、能力だけで任命されたんじゃないと見ていますが、相変わらず当人同士はそんな気無し(T・T)。しかし、初対面からこの間に、ラインハルトはキルヒアイスを失って内面では激変していて、ヒルダさんはそれを敏感に感じ取っていますね。自らの愚かさにより罪を背負い、影を失い、片方の翼をもがれ血を流しながら、その苛烈さをギリギリで制御しているようなラインハルト。はぁ、もう私がヒルダさんならこの時点で完全にハマってますよ〜。(勿論、キルヒアイスと一緒の、キラキラ輝いて自信満々仲良しこよしの時も好きですが。)

 ところで秘書官というのは食事も一緒にとらないといけないものなんでしょうか?? ただでさえ一日中一緒なのに!?(笑) それなら副官(軍における秘書のようなもの)とも食事をとるのでは? そりゃ、ヒルダさんはキルヒ亡き後のこの作品におけるハルの考えを引き出して読者に伝えるという役割なので、それでやたらと二人きりで話しているシーンばかりなのは私も分かっていますよ。でも!ラインハルトは会話を楽しんでいるとちゃんと書かれているんです〜〜。(そう、こんな小さなことで萌えていくことこそ、ライ×ヒルの醍醐味。何と言ってもヒルダさんの出番自体が少ないのですから・・・・)
心を閉ざすラインハルト
 キルヒアイスを死なせた部屋に、独り入っていくラインハルト。従臣(ヒルダさん含む)は締め出して・・・・・。死者の事だけを思うラインハルトと、ラインハルトの寂寥を想うヒルダさんの対比がポイント。この辺りから、ヒルダさんは既にラインハルトの私人としての心を思いやるようになってます。しかし、改めて読み直すと3巻の時点で既にラインハルトの心がこんなに軋んでいたとは・・・。今思うとよく10巻まで精神がもったものです。だだっ広い部屋で一人うちひしがれているハルが悲しすぎ・・・。
ヒルダさん、姉と対面
 キルヒアイスの事件以来、弟と会おうとしない姉。ラインハルトは仕方なく、姉の家に警護を置く許可を得るために、ヒルダを姉の元に使者として遣わします。普通に事務的に命令すれば良いものを・・・・ラインハルトは「自分で行っても会ってくれないだろうからあなたに頼むのだ」と少年のような顔を垣間見せて頼むのです。
 いつもは、権力者として隙のない男が、たまに見せるプライベートの顔。しかも、キルヒ亡き後は、ヒルダさんにだけですよ! もうこれを、心許し始めていると解釈してはいけないですか?!!
 そして、ラインハルトのために一所懸命、姉を説得するヒルダ。この時、姉は予感、もしくは期待していたかもしれませんね。
4巻で初ゲンカ?
 ラインハルトの策略は、時に好戦的で、ヒルダさんと意見がぶつかるシーンは全編に渡ってよく出てくるのですが、初めては4巻。ヒルダさんの厳しい視線を無視できず、わざわざ人を下げて話をするなんて、ねぇ。別に独裁者なんだから、ヒルダさんがどれだけ反対しようと構わないのにね(萌) しかも、ヒルダさんの方が正しいので、結局は無理矢理話を打ち切る始末(笑) 子供だね〜。後でヒルダさんの微笑みを見て、和解と受け取っていいのかと気にしているラインハルトがかなり可愛い。何度も言いますが、彼は最高権力者で、兵士には軍神として崇拝されてる位の人なのに、です。
 このシーンに限らず、ラインハルトは部下に対して、言葉を偽って発言したことがありません(多分・・・)。そりゃ、最高権力者だから、好きなこと言えるのですが・・・・でも、なんか良くないですか?そういうのって。
 その後で「私を悪辣だと思うか」と生真面目に聞いたりして、何気にしてるの〜〜っ? ・・・・はぁぁぁ、長官と秘書が二人だけの執務室でこんな会話してるなんて、萌えませんか? これでも私だけですか?(T・T) この頃からヒルダさんは、覇者としてのハルと少年のままの繊細なハルという落差にかなりやられていると思われます。
車中での過ごし方
 このシーンのメインは群衆の中の同盟のユリアンと車上のラインハルトの視線の一瞬の交差なのだろうとは思いますが、やはり私としては、ハルの隣にヒルダさんが座っていることに注目せざるをえません! 車の後部座席で二人並んで・・・・・いい密着度合いじゃないですか〜(萌) この二人は本当に、ずっといっしょにいるのね・・・・。 そしてまた執務室で二人きりでお茶する二人。ヒルダさんは、あの比類なき姉がいる限り、ラインハルトには恋愛ができないんじゃないかとか、心配してます。後になって、それが自分に関わることだとも知らず・・・・。
「時を貸してくれ」
 これは全編通してもかなりのライ×ヒル萌えポイントでしょう!!
 再三に渡るヒルダの進言を退けて、戦闘を開始したラインハルト。ヒルダさんの予想はあたり、負けるという瞬間、何故か敵が負けてきた?! 実は基地に置いてきたヒルダが単独行動をおこし、ラインハルトの危機を救ったのでした。この辺りは、ヒルダさんの芯の強さが現れた好きなシーンです。しかし・・・・・・ラインハルトの矜持としては、負けたら死ぬつもりだった訳で・・・・。そこで、事後処理が終わり、躊躇いつつもヒルダにかけた言葉が、「私は心の狭い人間だ。貴方に命を助けられたと分かっていても、今は礼を言う気になれない。少し時を貸してくれ」です! この台詞、敢えて記憶だけで書きましたが、かなりの部分合っている自信がありますよ私は!
 普段は「勝手なことをするな!」と怒りそうな人なのに、この素直なお礼というのか謝罪というのか。アニメではこの瞬間ラインハルトの顔に、少年の頃の顔がだぶります。もう、こういう所がこの人のどうしょうもなく愛しいところなのです・・・・
6巻・皇帝の跡継ぎ問題
 ここからラインハルトはカイザー(皇帝)となり、ヒルダは皇帝首席秘書官に役職が変わります。ヒルダさんの父親は国務大臣となり、いきなりカイザーに「結婚のご意志は?」なんて爆弾発言。帝国の未来を思ってとはいえ、こんなこと平気で言うあたり、自分の娘の事を全く数に入れていない・・・・・(苦笑) この時初めてヒルダさんは自分とラインハルトが周りからどう思われているかに考えが至り(遅い!)、二人の間にある感情について考える訳ですが、「きらい」じゃないからといって「好き」とは限らないとか、「好き」にも色々あるだろうしとか、この辺の恋愛下手っぷりはラインハルトといい勝負

 他の人間からも結婚を勧められたラインハルト。カイザーともなると世継ぎ問題も大変のようです。しかし、そう言われて、連想して連想して、「マリーンドルフ父娘はどうしている」に辿り着く辺り、一応フロイラインの性別を認識していたのだと安心します・・・・・。いや本当に。少しは意識してよ〜〜(T・T) 
 ちなみに、この時フロイラインはある事件のとばっちりで謹慎しているのですが、すぐラインハルトに呼び戻されます。でもこれは、萌えポイントではないのです・・・・。相手がフロイラインでなくとも、とばっちり事件なんかで有能な部下を失うカイザーではないですから。ただ、復帰後の職場に敵が多いことを予想しながら、それでも私は陛下と、陛下の壊れやすい純粋な心を守ると決意して「負けるものですか」とつぶやくヒルダさんの強さが好きですし、「可愛い女ならこんな時違うことを言うのかしら」なんて考えるところが可愛いなぁと思いますね。
もう7巻なのに!!(涙)
 まだまだ進展はありませんよ〜(苦笑) 従卒のエミールを弟のように可愛がっているハルを見て、ふと、自分の立場は何なんだろうと思っては、それ以上要求する資格はないと思考を閉ざすヒルダ。・・・・・・ああ、なんて微々たる進展!(笑)
 後は、ふと姉のことを口に出してしまったフロイライン。それに対して、「あなたには関係のないことだ」なんて、以前使者として送り出したことも忘れてその言いぐさは何?てなところですが、フロイラインは素直に謝ってます。この頃から、フロイラインに包容力が出てきた感じがしますね。
もう8巻なのに!!(涙)

 初めて読んでいた時には、もうこの辺りでライ×ヒルに関しては諦めてましたね・・・・。今からこの二人がどうこうなるには巻数が足りないと思って・・・。この巻ではしょっぱなから、ハルがご機嫌で、フロイラインをからかってます。何気ないシーンなんですけど、なんかね・・・・仲いいなぁ(萌) いいなぁヒルダさん、こんな職場楽しすぎですよ・・・。色眼鏡で読めば結構ラブラブなシーンだと思います。

 そしてヒルダさん、新に大本営幕僚総監という役職にもなり、出世しております。しかし、内容は総帥たるカイザーの補佐なので、今までと変わらないというか、とにかくハルは始終ヒルダさんを側に置いて、話が出来るポジションに置き続けるのでした。しかし、凄い役職らしいです。上司は皇帝その人のみ、全ての幕僚の上に立つらしいのですから。(詳しくはよく分からない(笑)

ヒルダさんが散々進言したにもかかわらず
 全く耳を貸さず、真正面からヤンと戦おうとしたハル。ところが、急にやめると言い出したその理由とは・・・・・「キルヒアイスが夢に出てきてもう戦うのはおやめ下さいと言ったから」って!! アンタっっっ! 解釈としては、内心自分でも益が少ないとは思ってはいたが、戦いたいという欲求の為に、どうしても止められなかった。そこで、一番精神に負担が無く、自分の行動を変えられる手段として、脳が生み出した手段が夢でキルヒに言わせるという・・・・と書かれておりますが。
 ヒルダさんの心もそりゃ、揺れるっての・・・。全く、この男は私人としては甘ちゃんでどうしようもないわね。 まあでも、キルヒアイスやヴェスターラントのことは殆ど禁句状態の中で、ハルがキルヒという最重要プライベート事項をヒルダさんの前で口に出したというだけで、少しは気を許しているのかな・・・・・と思えるシーンです。
八つ当たり
 このシーンは結構好きです〜。フロイラインの口からとんでもなくショックな知らせを受けたラインハルト。「あなたにこれほど私を失望させる権利があるのか!!」と完全な八つ当たり。姉とキルヒにしか心を許さないと言いつつも、こんな風に感情をヒルダさんにぶつけて、それを受け止めてもらっているのを見ると、本当にヒルダさんがいて良かったね〜と思うのです。ただ・・・・、この知らせでラインハルトの精神的な命綱が切れたと言えるでしょう・・・・・。

 そして、その後に「フロイラインには常に予の側にいてもらわなくては困る」発言。そらフロイラインも一瞬ドキッとするって!!! なんてこと無意識に言うんだ、この男は!!で、「フロイラインは予の幕僚総監なのだから」ですもんね〜。ほんとにね・・・・もうちょっと言葉を選べ!! 
出すぎた質問
 姉のことについて心配して質問したフロイライン。これまた「それはあなたの仕事ではない」と返答したと思いきや・・・・ぼそぼそと思うところを話すラインハルト!! おお! 以前に比べて進歩しているじゃないですか! そして、そんな居心地の悪くなると分かっている質問をしてしまう自分の心を不思議に思うフロイライン。いやもうだからねぇ、それはちょっと好きってことじゃダメなの? もうそういうことにしましょうよ〜。 

 さあ! そして次は9巻です! ようやく本題に入れます。ライヒルの聖典(笑)とも言える9巻! ああもう、ここまで長かった。もうこの二人はこのままで終わると思ったほどに。おそらく銀英伝ファンが最も読む回数が少ないであろう(笑)9,10巻ですが、私は一体何十回読んだことでしょう。そりゃぁもう、文章を覚える程に。
 長くなること間違い無しなのでページを変えます!

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