040912

 今日は初TOKIOライブ。へこへこと一人、駅から会場に向かって歩いていたら、見たことないウチワの裏に「masahiro」の文字。何故だああああああ!!知らねぇぞこんなウチワ! この私の知らんところでSMAPライブが行われているのか?!!! ・・・・・松岡君の下の名前もマサヒロだということに気が付くまでの数秒間、私はパラレルワールドに嵌り込んだかのような衝撃を味わった。落ち着けよ私。中居のウチワなら下の名前で表記される訳ないじゃん。あはははは。
 そして始まったライブは・・・・フツーのバンドのライブみたいだ!!! ジャニーズ臭がしない?! ちょっと踊るとかお笑いコーナーがあるとか噂を聞いていたのですが、なんも無かった・・・・。客層は私ぐらいの人が殆どで。子ども連れてきてる人も少ない。大人しかったなぁ。落ち着いてるっていうのか? それなのに、斜め前の人がドリフの笑い屋のおばちゃんみたいに一人うるさくて・・・・。ちょっと参りました。笑いの沸点が低すぎ! 20℃位でそんな笑うな!!芸人つぶしだぞ! 周りから完全に浮いてることに気づいてくれ〜〜。これがSMAPライブなら、ペ・4ジュンでもご紹介するところだが・・・。
 さてTOKIOさんというと、安定している感じを受けました。自分たちのスタンスをしっかり見つけて歩いてて、ジャニーズだとかアイドルだとか、そんなしがらみから自由に歩いている感じでした。
 国分君が30才のお誕生日ということで、同い年の芸能人の話題になり、剛君が挙がりました。「そう思うと、剛君は昔から大人だったよ。」と言われてました。・・・・・・・そ、そうか? ジャニーズ内部ではそうなのか?(笑)
 帰り際にふと見ると、グッズバックが、まるで若い子向けのショップの袋みたいに、とてもおしゃれだった(/@_@)/ しかも、10周年記念のクマのフィギュアも可愛い?! 嘘だ、ジャニーズのくせに、グッズがおしゃれなんて!! やれば出来るのか?!


040913

重力ピエロ  ずっと評判だった伊坂幸太郎初読破。「重力ピエロ」。良かったです。普段私はテレビを点けながら本を読むのですが、これは途中でテレビを消しましたからね。主人公には弟がいるのですが、その彼は母親が強盗に遭って、その時の子どもなのです。家族は事情を飲み込んだ上で、仲良く生きてきた。しかし、遺伝子情報を解析する会社に勤めている主人公は、健康診断と言って弟からサンプルをとり、一方で、ある人物に同じように健康診断をしないかと営業を開始する・・・・。そして頻発する放火事件。
 皆が事情を分かっていながら、世間から何と思われようと、慈しみ合っている姿を、綺麗事ではなく軽やかに描写しています。オススメ。推理小説としても、まあまあ面白い。こんな意味が暗号に込められているのは初めてかも。


040914

阿修羅ガール  「阿修羅ガール」舞城王太郎。な、なんつーかすごい・・・・。これに受賞させた三島由紀夫賞はすごい。女子高生の語り口調、それもものすごい勢いの思考回路の奔流で、でも、そのスピード感で読ませる力がすごい。本当に女子高生の文章ならもっと無茶苦茶なはず。そして、事件が起き、そのまま主人公の心情描写で進んでいくのかと思いきや! そう、これは別にミステリではないのであった。掲示板の書き込みで話が進んでいく様を読むと、2ch風の文法を使ってそれっぽく書きながら、きちんとまとまってることを感じます。がしかし〜、そのパワーと力量は分かりますが、それだけにテーマが分かりづらい(笑) すみません、面倒で読み飛ばしていたところに、大事なテーマが書かれていたようです 皆様、是非気合いを入れてお読み下さい。面白いのは面白いです。


040929

スピリット島の少女―オジブウェー族の一家の物語  「スピリット島の少女」 ルイーズ・アードリック著 福音館書店。図書館職員ってのは、結構本を評価する時に、読む前から、出版社によってかなりの部分、基本的なスタート位置を決めてしまうので、昔、職に就いた時には、それはどーかなぁ、本自身の内容だけで評価するべきなんじゃないかなぁと、思っていたのですが・・・・・。やっぱこういう本を読んでしまうと、流石だ、福音館書店。児童書出版の総本山とでも言うか、やはり福音館の名は伊達ではない・・・・・。真面目な良書ギライの私でさえ、引き込まれ、唸ってしまう圧倒的なレベルの高さ。面白い。
 内容は、アメリカ先住民族の一人の少女の話。両親と姉と弟との触れ合いや、先住民族の暮らし方が、少女のお手伝いを通して描かれる。ヒジョーに地味な内容。最初はまったく退屈だなと思ったが・・・・、日々の生活の中での心の動きが細やかに描かれ、姉弟間の心の動き、興味深い生活習慣、そうして読者がいつのまにかこの家族の一員となった途端、家族を襲う大変な事件。それもまあ、言葉にすれば単純なことなんだが、しかし、どれだけ少女の心にとっては大変な出来事か。なんでもない日々や出来事が話の筋でも、こんなにもドラマチックな体験ができるのです。
 もう、日本中の図書館は多分買うだろうな。てか、買わない所は失格。またこれ、装丁が地味なのよ・・・・。いや、話には合ってるよ、合ってるけどさー・・・・。これでは本屋に置いても、売れない・・・・・いや、置いてくれないとこがあっても不思議ではない。福音館の心意気を見たが・・・・・、しかしこれ、子どもに勧めるのが大変だ・・・。棚に置いてても借りないだろうなぁ・・・・。ま、そこからが私らの仕事なのだ!


041006

暗黒館の殺人 (上)  今、目の前に辞書のような厚い本が2冊あります。「暗黒館の殺人 上・下」 流石の講談社ノベルズも、これは一巻にまとめて製本できなかったようだ。早く読みたい気もしますが、読んでしまうのが勿体ないような気がして。このまま楽しみに、幻の作品のままにしておいたほうが、ずっと楽しみにしておけるような気がして。だって、何年振りよ?! 7,8年振りくらいじゃない? もう、こんな長編書かないって言ってたし・・・・・。読んじゃうのが勿体ない・・・・・。
 なーんて、予約がいっぱいかかっている本を眺めている訳にもいかないので、読み始めましたが、ダメだ・・・・、なんが、異常に人の名前やら、時間やら、部屋割りやらに気を取られて、全然進まない・・・(笑) 人の名前をうろ覚えのまま読み進めて、十角館で激しく後悔したのはもう、10年前くらいか(笑) そんなわけで、しばらくこれにかかりっきりになります〜。感想は1009へ


041009

暗黒館の殺人 (下)  さて、暗黒館の殺人、読み終わりました。な、長かった・・・・・・・・。綾辻さん、ご苦労様!! 12年待ったよ、本当に!! そして、読むのに無茶苦茶時間かかる・・・・。だって、登場人物が出てくる度に、名前と人間関係覚えて、「こいつ本当に男か?」とか、身体的特徴は?とか、果ては本当に人間か?とチェックし、部屋を移動する度に位置を館見取り図でチェックし時間をチェックし、事件が起これば全員のアリバイを読み、地名が出てくれば本当に日本なのかと疑い、綾辻なら、宇宙空間でした、とかやりかねねぇ!と、そこまでチェックしたというのに!! 悔しい・・・今回もやられた・・・・。うっかり、忘れてたよ・・・・その項目をチェックするのを・・・・。さて、この本については、これから読む方はどんな予備知識も無い方が良いと思いますので、こっから反転!!ネタバレ有りですから、未読の人は絶対に見ないでね!今までのトリックから考えると、次はこれしかないと昔思ったことがあったよなと、後から思ったって完全な負け惜しみにしかならねぇ・・・。毎度のことながら、途中で、なーんとなくおかしいと思ったのよ。で、私の脳はどうしたかというと、ああ、私ってば勘違いしてたのね、と、何の疑いもなく頭の中を修正してしまった・・・・・・・バカだ私は!! そこが綾辻のいつもの手なんだよ!! あんなこともこんなことも、何故気づかない私は!!  大体ズルいよ、書くのに12年かかったってことを利用してるなんて!! ちょっとくらいおかしくったって、作中時間はあの頃だからって思うじゃん!! ああ、描写に気をつけなきゃいけないって、あんなに思ってたのに!! 館の構造に気を取られているうちに、外を軽く考えてた・・・・・。全体的に、今回はそんなにアクロバティックじゃなかったですね。その代わり、ホラー色が強くて。何はともあれ、綾辻さんが私の最愛ミステリ作家だということには特に変更はありませんでした。萌え要素ゼロなのになー。何百万部売れようと、絶対に映画化なんてできない、本読みだけの愉悦。巻頭に、何気に小野不由美さんの名前が入ってるんですけど、お元気のようですね〜。それでは、ごあいさつの最後の言葉に対するお返事で締めくくりましょう。「絶対いらねぇ!」


041011

 ビクビクしてみたBJ。なかなか良かったんじゃないですか〜。予は満足じゃ。冒頭のプチ黒男は可愛いし〜〜v 一話目の最後、代議士から電話がかかってくるシーン、BGMでなんかさわやかに誤魔化してたと思うのは私だけ? 私の中ではもっと皮肉に満ちたシーンなのですが。最後も、もう脂汗流して悔しがるのがBJだと思うけどなー。EDのピノコは可愛いし・・・・いや、いいのか・・・全般的にピノコが異常に可愛いんですけど。あれでは、BJがちょっとヤバイおじさん・・・・(笑) カレーのシーンもちゃんとあって、チクショー! ツボを分かってやがる!! 手術に入る時、やたらと布をバサッとするのは、なんなんでしょう、変身シーンみたいでテンション下がりますが、まあ、子供が燃えるなら大人の私が我慢しよう。ちょっとくらい変でも、BJを知らない人が見てくれる事が大切だと思います。私みたいな、コミックス持ってたり、先生萌えvとか言ってるよーな奴は、ほっといても原作読むからいいんだよ。
 針がどんどん近づいてくるあたりは、すごい盛り上がりで、話を知ってるのに必死で見てしまいました!! 素晴らしい! そしてまた、EDがさぁ・・・・・。こ・・・子供のアニメのEDがこれでいいのか?! どうよ?! ドキドキしちゃったよ、親と一緒に見れねーよ!! こんな気分、「好き好き好き好き好き好き一休さん〜♪」以来さ! 大丈夫か? 命の尊厳を問う作品だってのに、おかしな大きなお兄さんを生産しなきゃいいけどな。はぁ。何気に、大きなピノコの映像もサービスされてたし。もう一回、見るか・・・・。(←まんまと、大きなお姉さんが引っかかっている・・・・)
 しかし、血が流れないですね。これはなんですか? 映倫にでもひっかかるのでしょうか? まあ、コナンで流れないのはどうでもいいですが、ケガしてるのに流血しないってのは、皆、普通に不自然に思うよね・・・。テレビ界の歪みでしょうか? 後ねぇ、3000万って金額設定は、ちょっと中途半端じゃないかねぇ。安いと思うよ(^-^;; 払ってやるぜ、命が助かるならねぇ。だって、BJってローンがきくじゃん(笑) 子供はテレビの前でビビると思うけど、大人はね・・・・。
 当分、差し障りのない話ばっかりやるのかなぁ。BJの父親が出てくる話とか、憎しみややり切れなさが残る話は、軌道に乗ってからの方が、いいでしょうね〜。とにかく、子供の固定視聴者をゲットよ!!


041014

好き好き大好き超愛してる。  舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる」読み終わり。斉藤美奈子氏が「世界の中心」がピンと来なかった人は読んでみるといいと書いていたので、そう言われたら読むしかあるまい。うん。こっちの方が全然いい! 比べものにならないが、しかし、これは万人受け絶対しないな(笑) はるかに複雑な心理描写(彼女の気持ち、自分の悲しみ、残された後の自分の気持ちの変化予想)が、若者言葉にのって押し寄せてくる。お互いが死ぬと分かっている状態で、なんて言葉を言えばいいのか、叶わないと知りながらの祈りとは何か、つまり言葉の力とは何か、小説とは何かを、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいる。正直、ちゃんと読みとれているのか自信なし。脳味噌の使った酸素量が違うという感じ。過酷な闘病の果てに、ボロボロで息絶えようとしている恋人に対して、「死なないでくれ」と何の疑問もなく愛情のままに言える人は「世界の中心」がオススメ。この期に及んで恋人に遠慮したり、死の恐怖を感じたり、何て言うべきなのか考えちゃう人は舞城がオススメ。
 ぜひ舞城王太郎には、これからも芥川賞の候補になって、落選し続けて頂きたいわ(笑) 受賞するよりも、そっちの方が勲章よ。


041018

 SMAP会報は、10秒で読んでゴミ箱行き。文字数が極少なので、本当にこんな感じでいけます。しかし、今までの反省を活かして、封筒だけは保存しておくことに。
 さて、今週のBJ。なんか・・・・、普通に不良とケンカしてるところが面白かった。やっぱ、メス飛ばすのはマズかったんでしょうか(笑) 黒男さんがフツーに、拳繰り出してるよ・・・・。そして、どうしても翻さなくてはいけないのか、黒マント。どう考えても、BJの方が怪しいんだがな。次回予告で、「犬と自分の命とどっちが大事だ!」みたいなことを言っていましたが、もう、黒男さんったら・・・、「犬よりお前が大事だ」って、言いたかったくせに・・・vvv そんな愛らしいブラピノですが、動物園行ったんでしょうか(笑) ピノコがあんまりな飛び付き方をしたので、ご飯をを吹き出しそうになりました・・・・・・。だから、親と見てるんだからさぁ!頼むよ手塚プロ!(←お前が病院に行け)

影との戦い―ゲド戦記 1  こんな話の後に書くのもなんだが、ゲド戦記1巻読みました。私が、侮ってました。すみませんでした。確かに真面目だが・・・・、しかし面白い。地味だが面白い。物語には力が宿ると思いました。魔法使いの修行を始めて、自分の才能に溺れて傲慢になるところが素敵。挙げ句にしっぺ返しをくらって、闇を召喚してしまうし。闇から終われる恐怖。途中に竜との戦いもあり。きちんと戦います。ホビットの冒険みたいに「は?」という空前絶後の肩すかしはありません。2巻も読もうかな〜。ああでも、クレストマンシーも読みたいんだけどなぁ、炎ミラもあるしなぁ。